大豊商店街にある「みずのうえ文化センター」にて、写真展開催の前夜にトークイベントをセッティングしていただきました!写真展の前段やDAIHOU Journal発行に至るまでのメイキングストーリーなどを聞いていただけるかと思います。私たちは美術館の搬入直後なのでさぞくたびれて汚れた格好をしているんじゃないかと不安ですが、ぜひ心配しながら見に来てください笑。
1月の水あび
レクチャー&ディスカッション
「水上ビル最期の20年間と、その後の豊橋を考える会議vol.3」
ゲスト
中西一朗(写真家)、北川裕子(DAIHOU Journal編集者&ライター)
ファシリテーター
黒野有一郎(大豊協同組合 代表理事/一級建築士事務所 建築クロノ)
日時
2025年1月20日(月)19:00〜20:30
会場
みずのうえ文化センター
住所
豊橋市駅前大通3-118 大豊商店街B2棟 みずのうえビジターセンター横の外階段をのぼる
お申込み
不要
参加費
無料
備考
※ イベント用駐車場はございません。公共交通機関でお越しいただくか、周辺有料駐車場をご利用下さい。
<概要>
水上ビルは、20年後かその先か?いつかは解体されてなくなります。今の豊橋から、ただ水上ビルがなくなるだけの未来を想像すると、とてもつまらなさそうに思えます。では、この先20年をどう過ごすと良いのでしょうか?20年あれば、いろんなことが可能なはずです。良い計画を作ることができれば、水上ビルは、あるいは、いま水上ビルが生み出している何ものかは、形を変えてこの街に残るかもしれない。もっと面白い何かを新たに生み出せるかもしれない。この20年を無計画に、ただ漫然と過ごしてしまっては、何も成し遂げられないのではないでしょうか。水上ビルがなくなった後にも、豊橋が魅力的で活気のある街であり続けるための作戦会議をスタートします。「みずのうえ文化センター」では、20年後、その先の豊橋のために、年に数回、有識者をお呼びしてビジョンを練り、集合的な知性と、経済的なネットワークの構築を目指します。(みずのうえ文化センター 山田晋平)
3回目は、大豊商店街を10年にわたって撮影し続け、豊橋美術博物館で開催される写真展「水の上の店主たち」に先立って、写真家の中西一朗さんと、DAIHOU Journal編集者でライターの北川裕子さんをお呼びします。
昨年、大豊ビルは築60年、1964年(昭和39年)12月10日の商店街オープンの日から60周年を迎えました。10年前、50周年事業のなかで、タブロイド紙の発行を企画して、「DAIHOU Journal」が生まれました。かねてより親交もあり、雑誌「fratto」など、質の高い地域情報の発信を続けている北川裕子さんにディレクションをお願いしたいと思いました。「雨の日商店街」もこのなかで発想されたもの、商店街各店への丁寧な取材にも感謝しています。傍らで、寡黙にシャッターを切る中西一朗さんの切り取った通りの風景や店主らの肖像が “商店街のカッコよさ”を誌面に留めてきました。新年先頃、第10号の発刊に至りました。「DAIHOU Journal」の編集を通して、また、カメラのファインダーを通して商店街を見続けたお二人に、これまでの10年と、この先の20年について、聞いてみたいことがあります。(黒野有一郎:大豊協同組合 代表理事/一級建築士事務所 建築クロノ)
水上ビルは子どもの頃から親しんだ風景であり、地域誌を編集する立場になってからは、豊橋を語るのに欠かせないコンテンツとして尊敬と興味を持って取材を続けてきました。2015年、黒野理事長から50周年のPRを依頼していただいたことで、大豊商店街の成り立ちや歴史をより深く知ることができて、ますます大好きになりました。仕事柄、全国各地をお訪ねする機会があって、それぞれの土地で魅力的な街や人に出会いますが、大豊商店街のような縦割り区分所有で9棟も連なるビル群を持つ商店街は他に見たことがなく、それが建築から60年経ったいまも商売が成り立っていて、たくましく令和を生き抜いているってすごいことだと心から思います。しかも店主さんたちは創業家の方から、テナントで入られた方たち、新たに縦割り所有で移り住んできた猛者(すごく覚悟がいることだと尊敬!)たちまでバラエティ豊か。いつもドラマの舞台になりそうな場所だなあと、ワクワクしながらその人間模様を見つめています。(北川裕子)
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